2021-03-11 しぜん通信
環境巡視
3月10日は環境巡視がありました。
山田先生の研究室にお願いして、エコパの環境を調査しています。
公園内の池を中心に見て回りましたが、「もう春だ」と感じる話題をいくつか発見。
まずはアオサギ。アオサギは翼を広げると170㎝以上にもなる大型の鳥です。水辺でよくみかけ、じっとして獲物をとらえる瞬間を待っています。
そんなアオサギですが、エコパ敷地内でコロニー(集団営巣:集団で巣をつくって子育てをする)をつくります。その場所には早くもアオサギがいて、どうやら卵を温めている様子。
体が大きいので、巣も大きいです。
ビオトープに移動してくると、カメの甲らぼし。今年初めてカメを見ました。しかも2匹そろって。
手前がクサガメで奥がイシガメです。今日はとても暖かいので、じっくり温められたことでしょう。
こうして体温を上げることにより、内臓をうごかして食べたものの消化をするそうです。
そして待ってました!ヒキガエルの登場です。
産卵のために山から出てきました。
暦の啓蟄(そろそろ生き物たちが動き出すころ)を過ぎたころ、冬眠から目覚めたヒキガエルたちが水場に集まり産卵をします。
カエルは体外受精なので、メスが産み落とす卵に我先にとオスが精子を受精させます。
オスはメスにしがみついて、産卵をうながします。他のオスも必死なので、メスの取り合いに。
それがまるで合戦をしているようなので、「カエル合戦」といわれることも。
筆者はこのカエル合戦をみると、「春がきたな~」って思います。
で、残るのは数珠つなぎの卵。春だな~。
産卵が終わると、山に戻りもうひと眠り。もう少しあたたかくなるとまた会えます。
いや。めったに会えません。ほとんどを山の中で過ごし、さらに夜行性の生き物です。